読書中毒
諸ジャンル乱読日記です。
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2010.02.23 Tuesday
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2010.02.22 Monday
楽園(上・下)/宮部みゆき
楽園 上 (文春文庫)
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評価:
宮部 みゆき
文藝春秋
¥ 700
大ベストセラーとなった大長編『模倣犯』の続編というか外伝というか、主要登場人物の一人であったライター・前畑滋子が主人公のミステリである。
事件の衝撃から立ち直れず、「事件もの」とは縁遠い領域のフリーライターをしていた滋子のもとに、ひとりの女性から持ち込まれた相談事。それは、事故死した12歳の息子の描いた絵の謎にまつわるものだった・・・
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ミステリ・SF
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2010.01.14 Thursday
聖灰の暗号/帚木蓬生
聖灰の暗号〈上〉 (新潮文庫)
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評価:
帚木 蓬生
新潮社
¥ 540
(2009-12-24)
一応ミステリに入れたけれど、ミステリとしてはそれほど出来がいいわけではなく、むしろ歴史小説の一種と考えた方が良いかもしれない。
日本人の歴史学者・須貝が、トゥルーズの図書館で見つけた古い地図。そこには、フランス南部・ピレネー山麓の地方言語であるオキシタン語で書かれた文章が添えられていた。カタリ派に対する異端審問のため大司教の通訳を務めた修道士の手記の一部であった。手記は短いもので、地図には意味ありげな記号が書き込まれている。その謎を追う須貝に、何者かの妨害が・・・というのがミステリというかサスペンスの流れ。
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ミステリ・SF
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2010.01.12 Tuesday
獣の奏者 探求編・完結編
獣の奏者 (3)探求編
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評価:
上橋 菜穂子
講談社
¥ 1,680
『獣の奏者』の続編、絶対文庫になると思いつつもハードカバーで購入してしまった(汗)。
舞台は、「王獣編」のラストから10年以上たった世界。真王セイミヤと大公シュナンは結婚して子どもが生まれており、エリンはイアルと結ばれて一人息子ジェシを得ている。しかし、エリンの母ソヨンの死の原因となった「牙」の大量死が、ある闘蛇村でふたたび起こり、それをきっかけに、家族は再び大きな政治の流れにまきこまれていく。
読後感はけっこう複雑なものがある。もちろん、上橋菜穂子らしく息をつかせぬ展開ではあり、面白く読めるのだけれど、なんかすっきりしない、その理由は主にふたつ。
ひとつは、おとなの読者を志向して書かれたからかもしれないが、国家と政治にぎりぎりと縛られて「自由さ」が少ないこと。もうひとつは、いくつかの点で整合性に欠けるんじゃないかと思えること。
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2010.01.12 Tuesday
風が強く吹いている
風が強く吹いている (新潮文庫 み 34-8)
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評価:
三浦 しをん
新潮社
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スポーツものには全然興味ないのだが、三浦しをんの作品はいくつか読んで面白いと思っていたので、読んでみた。最近映画にもなっており、「弱小陸上部がわずか10人で箱根駅伝を目指す物語」だ、ということはかなり知られていると思う。
主人公の寛政大学の新入生・蔵原走は、将来を嘱望された高校生長距離ランナーだったが、規律優先の部活に馴染めずトラブルを起こして退部、陸上競技界から離れながら、毎日走ることを欠かさない。もう一人の主人公というべき4年生の清瀬灰二は、やはり高校時代に注目された長距離選手だったが、膝の故障で挫折、一般入試で寛政大学に入学した。
そんな二人を軸に、オンボロアパート「竹青荘」の住人たちが、箱根を目指す。清瀬の情熱に巻き込まれ、走の純粋な走りに魅了されて。
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2009.09.01 Tuesday
獣の奏者/上橋菜穂子
獣の奏者〈1〉闘蛇編 (講談社文庫)
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評価:
上橋 菜穂子
講談社
¥ 660
「守り人」シリーズの上橋菜穂子の作品、文庫化を機に「闘蛇編」「王獣編」2冊同時に購入。各巻にタイトルがついてはいるが、ひとつながりの物語で、上下巻と思ったほうがよい。
舞台はどことも知れぬ異世界、神聖なる「真王」の統べるリョザ神王国。主人公は「闘蛇衆」の村に暮らす10歳の少女・エリン。「霧の民(アーリヨ)」と呼ばれる流浪の民の一員であった母と、闘蛇衆の頭領の息子だった亡き父との間に生まれた子であり、母は「獣ノ医術師」として闘蛇(大蛇と竜の間のような生き物)の世話にあたっていた。しかし、冒頭でいきなり闘蛇が謎の死を遂げ、責任を負わされた母は処刑、辛くも助かったエリンは、故郷を遠く離れて育つことになる。
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2009.07.27 Monday
ウランバーナの森/奥田英朗
ウランバーナの森 (講談社文庫)
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評価:
奥田 英朗
講談社
¥ 600
ポップスターのジョンは、妻の故郷日本の軽井沢で夏の日を過ごしていた。例年と同じ避暑地の生活だったはずが、パニック障害の再発と頑固な便秘に悩まされることになり・・・
ジョン・レノンをモデルにしたフィクション、という、ある種冒険的なアイデアの小説である。ビートルズやジョン・レノン、あるいは60〜70年代のロックに馴染みの深い人にとっては、にやりとさせられるエピソードやディテールが盛りだくさんだ。
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2009.06.30 Tuesday
天と地の守り人(3)/上橋菜穂子
天と地の守り人〈第3部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)
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評価:
上橋 菜穂子
偕成社
¥ 945
JUGEMテーマ:
読書
『守り人』シリーズの最終巻は、天変地異の警告をトロガイ・タンダに届けるべく新ヨゴ皇国へ向かったバルサと、カンバル・ロタの援軍をひきつれて新ヨゴへ帰還するチャグム、それぞれの物語が工作する。
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2009.06.15 Monday
孤宿の人/宮部みゆき
孤宿の人 (上) (新人物ノベルス)
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宮部 みゆき
新人物往来社
¥ 924
ミステリのみならず、時代小説でも定評のある宮部みゆきの作品。
舞台は四国の小藩・丸海藩(もちろん架空の地名)。まあ場所的には丸亀を想定すればよい。時代は徳川11代将軍将軍・家斉のころ。城下の町場は、漁業と、金比羅参りの人々を対象とした旅籠と、紅貝を使った染物で成り立っている。
さして豊かでもないこの小藩に、江戸から、乱心して妻子を斬り殺したというもと勘定奉行・加賀が流されてくる。彼が幽閉される屋敷は、もともと祟りの噂のあった場所。長年使われることのなかった屋敷に、鬼になったと噂される加賀が入ることによって、再度不吉なことが起きるのではないか。揺れる民心、やがて次々に起きる騒動と、水面下の策謀の展開が、物語の骨子である。
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2009.06.04 Thursday
天と地の守り人(2)/上橋菜穂子
天と地の守り人〈第2部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)
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上橋 菜穂子
偕成社
¥ 945
第一部・ロタ王国編の終わりで、チャグムと再会したバルサは、ともにカンバル王国を目指す。チャグムをつけ狙うタルシュ帝国の刺客と闘いながら。一方カンバルでは、「牧童」たちが、地底の<もうひとつの世界>ナユークに起きている異変を感じとり、危機感をつのらせていた。
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2009.06.02 Tuesday
猫島ハウスの騒動/若竹七海
猫島ハウスの騒動 (光文社文庫)
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若竹 七海
光文社
¥ 700
(2009-05-12)
三浦半島あたりと想定される架空の町・葉崎を舞台とするコージー・ミステリシリーズの、三冊目、でいいのかな?
今回は葉崎市から歩いて渡れる「猫島」(まあ江ノ島みたいなもの)で事件が起きる。民宿「猫島ハウス」の孫娘・高校生の杉浦響子が、言わば主役。奇妙な泊まり客。仲違い中のボーイフレンド・虎鉄が、ナンパの最中に見つけた猫の死体ならぬナイフの刺さった剥製。さらに崖の上から降ってきた男がマリンバイクに衝突して死亡するという事件が起きて・・・
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楽園(上・下)/宮部みゆき
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聖灰の暗号/帚木蓬生
(01/14)
獣の奏者 探求編・完結編
(01/12)
風が強く吹いている
(01/12)
獣の奏者/上橋菜穂子
(09/01)
世界が完全に思考停止する前に/森達也
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gatayan (03/12)
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薬でうつは治るのか?/片田珠美
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邪魅の雫/京極夏彦
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